今永昇太 新人王争いのライバルは〝大谷超え〟の同僚

捕手のゴメスとグータッチする今永昇太(ロイター=USA TODAY Sports)

カブスの今永昇太投手(30)は20日(日本時間21日)、シカゴでのマーリンズとのダブルヘッダー第2試合に先発し、6回を5安打無四球3失点(自責点2)で無傷の3勝目を挙げた。

4回にメジャー初自責点がつき、メジャーデビューからの連続自責点ゼロは18イニングでストップ。6回にはメジャー初被弾したが、6回を投げ切り、デビュー戦以来となるクオリティー・スタート(6回以上自責点3以下)をマークした。今永は「前回同様、今回も苦しんだ。最低限の最低限ができたかなって感じですね」と振り返った。

防御率はナ・リーグ唯一の0点台の0・84。米国メディアでは今永を早くも新人王最右翼に押す声が上がっている。ただ、強力なライバルがチーム内にいる。マイケル・ブッシュ内野手(26)で、ここまで一塁手として19試合に出場し、打率3割2分8厘、6本塁打、15打点、得点圏打率5割7分1厘の好成績をマーク。6本塁打はリーグ2位タイでドジャース・大谷翔平の4本塁打を上回っており、この日のマーリンズ戦は4打数2安打2打点の活躍で今永を援護した。

ブッシュは昨オフ、ドジャースからトレードでカブスに加入。メジャー1年目となった昨季は出場27試合、72打席に止まっており新人王の有資格者だ。また、2番手として今永の後を受け、2回無失点と好投したメジャー1年目のベン・ブラウン投手(24)も先発、救援で大車輪の働きを披露している。

MLB公式サイトは「シカゴのルーキーたちは大きく成長した。今永は4試合の先発で非常に有能であることを示し、ブラウンはシカゴの真の武器になる可能性がある。ブッシュはナショナル・リーグの新人王の最有力になるかもしれない」とカブス勢の争いになることも予想。ルーキー同士で切磋琢磨すれば、今永はさらに進化を遂げそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社