【天皇賞春/前走ローテ】阪神大賞典勝ちのテーオーロイヤルに「馬券内率77%」 データブレイクはサリエラか

28日に京都競馬場で行われる第169回天皇賞・春(GI、芝3200m)のデータを紹介する。

昨年の菊花賞馬ドゥレッツァに、同じく昨年のダービー馬タスティエーラ、前走阪神大賞典を勝利して2連勝中と勢いに乗るテーオーロイヤルや、そのテーオーロイヤルに前走ダイヤモンドSでタイム差なしの2着に好走した良血馬サリエラなどが出走予定。

ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

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■阪神大賞典組は「巻き返し」も要注意

前走・阪神大賞典組は過去10年で最多となる全3勝を挙げており、阪神大賞典勝ち馬は【3.2.2.2】勝率33.3%、複勝率77.8%をマーク。回収値も単勝165、複勝136と優秀だ。テーオーロイヤルの好走は堅いか。

2着以下は【0.3.2.46】と微妙だが、阪神大賞典で馬券圏外→天皇賞・春で好走した馬は基本的にこのレースで過去に好走歴があった(15年3着のカレンミロティック以外)。今年人気が落ちそうなディープボンドは、昨年まさにこの例で2着に好走しているし、同じく昨年のこのレース3着のシルヴァーソニックもヒモとしてはまだまだ見限れないだろう。

阪神大賞典【3.5.4.49】
日経賞【3.2.3.42】
大阪杯【2.1.0.5】
有馬記念【1.0.0.0】
AJCC【1.0.0.1】
ダイヤモンドS【0.1.1.16】
日経新春杯【0.1.0.0】
京都記念【0.0.1.5】
レッドシーターフH【0.0.1.0】

阪神大賞典組と同じく最多3勝を挙げている前走・日経賞組はどうだろう。2022年・21年の阪神開催を除くと、フェノーメノが連覇した14年まで遡らなければ勝ち馬は出ていないが、20年には2着に11番人気スティッフェリオ、3着に4番人気のミッキースワローが上位を占めるなど相性の良いレースなのは間違いない。

日経賞を逃げて4着と見せ場を作ったマテンロウレオは、昨年のこのレースで2着馬から0秒5差の5着。人気も落ちそうな今回は穴として一考する価値がありそう。さらに天皇賞・春といえば「逃げて波乱が起こるレース」。前走同様の逃げの手、開幕2週目という馬場状態も味方につけられれば、2、3着の可能性は残されている。

続く2勝は前走・大阪杯組で、この2勝はキタサンブラック。昨年のダービー馬タスティエーラは、世代レベルを不安視されている4歳馬ということで、レジェンド級の名馬と同列で考えて良いのか。あまりデータの過信はしないほうが懸命か。

■サリエラがデータブレイクなるか

また、1番人気が想定されるドゥレッツァは金鯱賞からの出走になるが、過去10年で金鯱賞からの出走はディープモンスター(14着)のみなのでデータとしては未知数。ただ、間隔という点でいうと、年明け2戦目での出走は【7.7.5.57】、中5週以上間隔があいてのレースは【8.9.10.125】なので、実数という点からは悪くない。長距離適性や実績を加味すると「ローテで切る」というのは、得策とは言えないだろう。

前走、初の3000m超のレースでいきなり勝ち馬テーオーロイヤルの2着に好走したサリエラが該当するダイヤモンドS組は、【0.1.1.16】と苦戦傾向。好走した2頭はいずれもダイヤモンドSを勝利しての参戦だったので、サリエラはデータ上厳しい。しかし、複勝圏内に入着した2頭のうち1頭は昨年のテーオーロイヤル。今年のテーオーロイヤルは昨年以上のパフォーマンスを見せており、その相手にタイム差なしでの2着。さらに今回の鞍上は「淀の長距離で武豊」。サリエラがデータブレイクを引き起こす可能性は十分にありそうだ。

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(SPREAD編集部)

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