【深ヨミ】最新作が今年の女性アーティストの最高セールスを記録 乃木坂46の販売動向を調査(4/21訂正)

2024年4月22日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、乃木坂46の『チャンスは平等』が713,872枚を売り上げ首位を獲得した。(集計期間2024年4月8日~4月14日)

『チャンスは平等』は、前作『Monopoly』から約4か月ぶりに発売された35枚目のシングルで、表題曲「チャンスは平等」は今作をもってグループを卒業する山下美月が2度目のセンターポジションを務めた。

ここでは、乃木坂46の『チャンスは平等』の販売動向を、SoundScanJapanのデータを使用し調査した。

まず、乃木坂46の2021年以降に発売された10作のシングルの、初週のセールス枚数と、2024年4月14日までの累計セールスをグラフ化したものが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/136902/2)である。

今作『チャンスは平等』の初週セールスは、過去10作のシングルの中では『ここにはないもの』の830,384枚、『好きというのはロックだぜ!』の720,302枚に次いで3番目の販売枚数となり、2023年以降に発売された4作で比較すると最高の販売枚数となっている。累計セールスについては初週セールスがほぼ同数の前々作『おひとりさま天国』が過去10作の中では3位となっており、こちらも今後どれだけ伸びるか期待される。

次に本作『チャンスは平等』と、前作『Monopoly』の初週の実店舗での地域別販売比率を調査し、グラフ化したものが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/136902/3)である。また、一般的なシングルの販売比率とも比較するため、2023年に販売された全てのシングルの販売比率も全シングルとしてグラフに追加している。

前作と比較すると、今作は、関東地方が49.5%→56.4%と大きく伸び、中部地方・近畿地方・東北地方で販売比率が下がるという結果となっている。前作と比較するとかなり全シングルに近い比率となっている。一方、比率的には減少傾向とはいえ、メディア露出が多い中部地方では全シングルが8.3%のところ『チャンスは平等』は11.0%と、高水準を維持しており、強い地域の特性を残しつつ、無理なく全国で人気を広げている傾向にあると言えるだろう。

本作は、シングルセールス首位となった30作目(29作連続)の作品であり、4月14日時点の2024年の女性アーティストの最も売れたシングルとなっている。また、乃木坂46としても直近4作で最高のセールスで記録しており、彼女たちの今後の活躍に注視したい。

※記事初出時、タイトルに誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

© 株式会社阪神コンテンツリンク