福島県いわき市の常磐病院で働くベトナム出身のドイ・シー・ダットさん（32）が、日本の看護師国家資格試験に合格した。
同院では2015（平成27）年から日本とベトナム間の経済連携協定（日越EPA）に基づいて「EPAベトナム人看護師候補者」を受け入れていた。これまでにダットさんを含めて計16人が試験に合格している。
ダットさんはベトナムの総合病院で2年間勤務した後の2021（令和3）年に来日し、同院での勤務を始めた。3回目の挑戦で合格をつかんだ。試験は全て日本語で出題される。難しい専門用語に苦戦したが、日々の学習の成果が発揮された。「10年分の過去問を解いて対策した。合格発表まではドキドキしていた」と努力の日々を振り返る。
現在は人工透析に従事している。将来は日本の看護のノウハウを持ち帰り、母国に貢献するつもりだ。
（いわき版）
