気を付けて! 子どもの「飛び出し」事故、埼玉が全国最多 多発時間帯は午後2~6時 2019~23年統計

子ども飛び出し事故、埼玉が全国最多

 2019~23年の5年間に埼玉県内で歩行中に交通事故に遭い、死亡したり、重傷を負った幼児は46人で、全国ワースト1位だったことが、警察庁の統計で分かった。2位が大阪の40人、3位が東京の39人。過去5年の小学生の死傷者は124人(埼玉は重傷者のみ)で、千葉、大阪、東京に次いで全国ワースト4位だった。

 事故の原因となった「飛び出し」は幼児が18人(39.1%)、小学生が61人(49.2%)で、いずれも埼玉が全国で最も多かった。

 県警交通総務課によると、飛び出しの多い時間帯は、幼児は午後2~4時が最も多い5人。小学生は午後4~6時が30人、同2~4時が19人で、下校時に加えて、遊びに行くなど一度帰宅してから外出する時間帯の事故も目立った。月別では、幼児は5月が5人で最多。小学生は11月が10人、3月が9人で続いたほか、4~6月はいずれも7人と多い傾向がある。

 飛び出しを除いた状態別では、幼児は1人で歩いているケースが13人(28.3%)、横断違反が5人(10.9%)など。小学生は横断違反が23人(18.5%)で、路上で遊んでいたケースが3人(2.4%)などだった。

 違反がなかった幼児は6人(13.0%)、小学生は26人(21.0%)だった。

 同課は「家庭でも通学路の危険な場所を子どもと確認して、注意してほしい。道路を渡る時はハンドサイン(手上げ)を活用してください」と呼びかけている。

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