発売50年でも古くない「ランボルギーニ・カウンタック」 前下がりの未来的なデザインは最新車にも継続

スーパーカー好きが一度は乗ってみたいと憧れる「ランボルギーニ」。その中で数々の名車をデザインしてきたのが、今年3月に亡くなったカーデザイナーのマルチェロ・ガンディーニ氏だった。4月12~14日に幕張メッセで開催された「オートモービル カウンシル」では、ガンディーニ氏を偲んで、デザインを手がけた名車たちが展示された。

ガンディーニ氏がデザインした車の中で、出世作を「ランボルギーニ・ミウラ」とするなら、名声を確固たるものにしたのが「ランボルギーニ・カウンタック」だった。昭和の「スーパーカーブーム」の主役であり、当時の子どもたちの憧れの的。2004~12年まで「週刊ヤングジャンプ」で連載された梅澤春人氏のマンガ「カウンタック」では主人公・空山舜が出会う運命の愛車。日本ハム・新庄剛志監督が、阪神の選手時代に契約更改に乗って颯爽と現れたり、21年には球場内に乗ってファンフェスタに乗り込んできたこともあった。どんな場面でもとにかくカッコイイ、記憶に残る1台だ。

「オートモービル カウンシル」で展示されたのは「ランボルギーニ・カウンタックLP400」だった。未来的で大胆なフォルムは1973年の発表時から世界を騒然とさせた。74年に市販が開始されたモデルながら、ボディだけでなくサイドウインドまで前下がりなこの体型は、その後のディアブロ、ムシエラゴ、アヴェンタドール、そして最新のレヴエルトまで受け継がれている。ガンディーニ氏の先進性が優れていたことの証明となった。

(よろず~ニュース・髙石 航平)

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