昨夏にシュツットガルトからリバプールに加入した遠藤航は、契約寸前でチェルシーに奪われたモイセス・カイセドとロメオ・ラビアの代役と見なされ、イングランドでは無名の30歳（当時）ということもあって、懐疑的な見方も少なくなかった。
しかし、いまではアンカーとして不可欠な存在となった。ここ数試合は、チーム全体の停滞もあってやや精彩を欠いているものの、大ヒットの補強だったのは議論の余地がない。
英メディア『THE BOOT ROOM』も、「たしかに、昨夏の移籍市場の終わりに、エンドウとの契約に興奮するリバプールファンはほとんどいなかった」と主張している。
「（現在）31歳の彼は、到着する前はほとんど有名ではなかった。ユルゲン・クロップ監督は、エンドウと契約するためにリバプールの首脳陣を本当に説得する必要があった」
そのうえで、「エンドウはリバプールで大きな驚きをもたらした。クロップ監督の無罪は証明されたと言っても過言ではない。我々の多くは、思っていた以上に優れた選手と契約したことを認めざるを得ない」と日本代表MFを称えている。
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同メディアは「もちろん、リバプールのサポーターにとって、クラブがスーパースター（の獲得）を競い合えないこと多いとイライラすることもあるだろう」と綴り、見解を続けている。
「アリソン・ベッカーやフィルジル・ファン・ダイクのような選手は、それぞれのポジションで最高の選手としてすでに確立されていた後に加入したため、間違いなく例外的であった。しかし、アンドリュー・ロバートソンやモハメド・サラーのような選手がいなかったら、リバプールも近年のような姿にはならなかったろう」
記事は「エンドウもまた、ファンが当然のことながら懸念を抱いていただろう選手との契約だった。しかし、この動きはまたしても大成功であると判明した」と締め括っている。
遠藤はサラーやロバートソンと同様に、とんでもない掘り出し物だったという意見だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
