「福岡の歴史を変えたい」ライジングゼファー福岡、B1昇格目指してプレーオフへ 最終戦は黒星

試合後に健闘をたたえ合う福岡の選手たち

男子バスケットボール、Bリーグ2部(B2)のライジングゼファー福岡が1部(B1)昇格への決意を新たにした。20日、福岡市の照葉積水ハウスアリーナで行われたシーズン最終戦は静岡に68―75で敗れた。シーズンは36勝24敗の西地区2位で終え、5月3日から始まるプレーオフ(PO)を勝ち上がり、B1昇格を目指す。

福岡はPO進出の可能性を残していた静岡の気迫に押され、苦しい展開が続いた。終盤の粘りも届かずに敗れた一戦で、リーグ戦は3連敗で終えた。ラモン・ロペス・スアレス・ヘッドコーチは「相手が上回っていた」と悔やんだ。

今季は開幕直後に10連勝を飾るなど、勢いに乗って上位をキープした。西地区2位、全体でも3位となったことで、PO準々決勝はホームで開催する権利をつかんだ。福岡は5月3日、福岡県の飯塚市総合体育館で東地区3位の山形と対戦する。

POは2戦先勝のトーナメント形式で、決勝に勝ち進んだ2チームがB1に昇格する。地元の福岡市出身の寒竹主将は「これだけバスケットのレベルが高い福岡で、地元のプロがトップ(のカテゴリー)にいないのは残念に思っていた。こういうチャンスは毎年来るわけではない。このメンバーなら歴史を変えられる。ここにすべてを懸ける」と意気込んだ。

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