ソフトバンク、先週は4連勝も今週は1勝2敗2分け 2位日本ハムとは1ゲーム差

9回2死一、三塁、近藤は空振り三振に倒れる(撮影・西田忠信)

◆ソフトバンク1―3オリックス(21日、ペイペイドーム)

最後の反撃も及ばなかった。2点を追う9回。2死一塁から山川が中前打で望みをつないだ。4回に4号ソロ本塁打を放っていた期待の近藤が空振り三振でゲームセット。好投手の宮城に完投を許し、今カードは1勝1敗1分けの五分に終わった。

小久保監督は「(宮城は)そんな簡単に打てないですよ。三塁にいくチャンスが1試合に2回ぐらいの投手だからね」と完敗を認めた。20日は延長12回で18残塁とことごとくチャンスをつぶしたが、この日は好機をつくることさえ難しかった。

投打ともに苦しい台所事情の中での戦いだった。周東の不在により、野村勇が代役の1番で初スタメン。1点を先制された直後には3回1死一、三塁のチャンスで回り、空振り三振に倒れた。小久保監督は「バットに当ててくれたらという感じだったけど、そんなに甘くない」と振り返った。

投手陣も杉山、津森、松本裕、オスナが2日連続登板中。基本的には3連投を避ける中、起用法も限られた。いずれも中13日の長谷川、沢柳が好投するなど何とかゲームをつくった。指揮官は「今日は延長に入ったらほとんど投手がいなかった。よく投げてくれた」とリリーフ陣をたたえた。

4連勝で迎えた今週は1勝2敗2分けと少しだけペースダウン。2位日本ハムに1ゲーム差に迫られた。23日からロッテ3連戦を戦う千葉から再び勝ち星を積み重ねる。(小畑大悟)

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