上安盛り土問題 県が地元住民に説明 「半年間調査を継続」

広島市安佐南区で不安定な盛り土の上に、産業廃棄物処理場が拡張されていた問題で、県は21日、ボーリング調査の結果を住民に説明し、さらに半年間、調査を継続する方針を示しました。

広島市安佐南区上安で開かれた説明会には、地元の住民などおよそ45人が出席しました。上安町の盛り土を巡っては、3年前に起きた静岡県熱海市の土石流災害後の緊急調査で、県が、のり面の一部が崩れていることを確認し、不適切盛り土として公表。去年9月以降ボーリング調査を行い、崩落防止工事の必要性を先月末までに判断するとしていました。

調査の結果、安全性については国の基準を満たしているものの、調査期間の降水量が非常に少なかったため、県はさらに半年間調査を継続し、梅雨や台風シーズンの地下水位などを調べたうえで、最終的に対策工事が必要かどうかを判断したいと説明しました。

【上安産廃から安全安心を守る市民の会・坂本裕事務局長】
「安全率がこうでしたということでは直接の答えになっていない」
「予防するための最善を尽くしましたという、そういったふうにやっていただきたい」

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