里山の春満喫 ミズバショウの群生見ごろ 青森・五所川原市飯詰地区

ミズバショウの群生が見ごろとなっている飯詰地区の萢ノ沢ため池周辺=21日、五所川原市

 青森県五所川原市飯詰地区の萢ノ沢ため池周辺で、ミズバショウが見ごろを迎えている。21日は地元の市民団体主催の観賞会が開かれ、市内外から参加した人々が里山の春を満喫した。

 約20人の参加者はため池沿いの林道を歩き、40分ほどかけて谷あいにある群生地に到着。小川の流れる湿地帯には高さ30センチほどに成長したミズバショウが一面に広がっており、参加者は「すごい」「きれい」などと声を上げ、陽光を浴びて輝く純白の苞(ほう)に見入っていた。

 初めて参加したという同市の台丸谷梅子さん(75)は「近場にこんな場所があるなんて知らなかった。すごくきれい。参加して良かった」と感激した様子で語った。

 観賞会を毎年主催している「飯詰を元気にする会」によると、ミズバショウは今月中は見ごろが続く見込み。岡田千秋会長は「飯詰には素晴らしい自然が残っている。今後も人々に見てもらう機会をつくっていきたい」と話していた。

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