特別展「京てぬぐいと京うちわ」 細辻伊兵衛美術館 昭和初期のスポーツをテーマに開催 京都市中京区

昭和初期のスポーツ流行をテーマにした手ぬぐいと京うちわの企画展が、京都市内で開かれています。京都市中京区の細辻伊兵衛美術館では、老舗手ぬぐい専門店「永楽屋」が保有する手ぬぐいコレクションの中から、昭和初期、主に手ぬぐい愛好家向けに製作されたスポーツを題材した手ぬぐい20点あまりが展示されています。野球や相撲など様々な競技を躍動感ある絵柄で、染めた手ぬぐいや情勢悪化で「幻のオリンピック」となった1940年東京大会の図案からは、スポーツの社会への浸透が進む時代の雰囲気が感じられます。また会場では、展示された手ぬぐいのデザインや素材を生かし、京うちわの老舗「阿以波」が製作したうちわも並び、一足早い涼しさを演出しています。細辻伊兵衛美術館の細辻伊兵衛館長は「当時の品は非常にモダンなデザインが多いので、今見ても斬新な感じがすると思う」と語りました。この特別展は、9月18日まで開かれます。

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