大村航空基地所属を含む海自ヘリが墜落…同型機の訓練飛行を見合わせ、離島の急患搬送は継続【長崎】

伊豆諸島の鳥島沖で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が墜落しました。このうち1機は大村航空基地所属で、防衛省は同型機の訓練飛行を見合わせることを決めました。

海上自衛隊の酒井 良海上幕僚長は「運用状況等を総合的に勘案し衝突した可能性が高いと判断した」と会見で述べました。

防衛省によりますと20日午後11時ごろ、伊豆諸島の鳥島沖で潜水艦を捜索する訓練をしていた海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機と通信が途絶えました。

ヘリコプターは「SH-60K」で、2機のうち1機は大村航空基地の所属です。現場海域では機体の一部や2機のフライトレコーダーが回収されています。

2つのフライトレコーダが近くで見つかったことから、防衛省は2機が衝突して墜落した可能性が高いとしています。

海上自衛隊は大村航空基地に所属するヘリの機長が、松田拓也3等海佐と明らかにしています。

2機に乗っていた8人のうち1人が救助されたものの死亡が確認されていて、残る7人の行方が分かっていません。

防衛省は飛行訓練を当面見合わせる方針ですが、県内での離島の急病人などの搬送の続けるとしています。

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