「締めないと去年と同じ形で終わる」首都クラブとの連戦で1分1敗、味スタで未勝利の現状に危機感。キャプテン小泉の想い【FC東京】

2024年4月21日、FC東京が味の素スタジアムでFC町田ゼルビアと対戦。立ち上がりから激しい肉弾戦が展開される中、ホームチームは前線のふたり、仲川輝人と小柏剛を軸にいくつかチャンスを作った。

しかし、4-4-2システムで3重の守備網を敷く町田の戦い方にやや苦戦。ナ・サンホのゴールで14分に先制されながらも21 分に小柏のPKで追いついたが、その4分後にオ・セフンのヘッド弾で再び突き放される展開となり、以後も町田のハイプレスに手を焼いた。

縦に速く仕掛ける意図は見えたFC東京だが、バイタルエリア付近からはコンビプレーよりも個人技で打開しようとしていた印象だった。とりわけ後半は町田の組織的なディフェンスを崩すのに苦労しており、ボールを持たされているような時間帯も目立った。

交代策も実らなかったFC東京は結局、1-2で敗戦。前節の東京ヴェルディ戦を含め、首都クラブとの連戦で1分1敗と未勝利に終わった。しかも、今季はここまでホームの味の素スタジアムで白星を挙げていない。この現状をどう捉えているのか。ボランチでキャプテンの小泉慶に訊いた。

「優勝争いをするなら今日のような試合に勝たないといけません。東京ヴェルディ戦も前半の入り方があまり良くなかったです。まずはそういうダービーだったり、大事な試合は上手く入らないと苦戦しますし、そこはチームとして引き締めないといけません。

今日もサポーターがたくさん来てくれましたが、もう1回、勝てる集団、勝てる空気感というのを作るためにある程度割り切ってやらないとキャプテンを任されただけになるので、率先して締めるところは締めないとダメですね。そうじゃないと、去年と同じ形(リーグ戦で低迷)で終わってしまう。改めてチーム一丸となって勝ち試合を見せたいです」

小泉の想いをチームとして共有できるか。意地を見せてほしい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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