ウイスキーの味の違いを知るためにはどうすればいい?−−『知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』

By GetNavi web編集部

一口にウイスキーといっても、王道のスコッチ・シングルモルト、スコッチ・ブレンデッドのほかにもジャパニーズ、バーボン、アイリッシュ、カナディアンなど、実に多彩です。そして、それ以上にバラエティに富んださまざまな飲み方があり、それぞれの楽しみ方があります。

『知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』(監修・北村 聡/Gakken)は、「これからウイスキーを趣味にしたい」という人のために、その種類や銘柄などをわかりやすく解説した本です。一度は飲んでみたいあのボトルや知られざる銘酒まで、ウイスキーファン必見の内容です。

今回は本書より『どう飲み比べると味の違いがわかる?』について抜粋して紹介していきます。

まずは飲んでみること。香りや味の違いを意識しよう

自分好みの一本を見つけるには、まずはいろいろなウイスキーを飲んでみるのが何よりの近道。毎回、下記のような飲み比べのテーマを決め、共通項を持ったウイスキーを数本ずつテイスティングしていくと、香りや味の違いがわかるように。自分の好みも徐々につかめるはずだ。

ブレンダーの作法を取り入れて試してみる

一つひとつの銘柄の、わずかに異なる味や香りを意識するには、毎日数多くの原酒をテイスティングしているブレンダーと同じ飲み方をしてみるのがおすすめ。テイスティングをする際には口のすぼまったテイスティンググラスにウイスキーと同量の水を加え、数回グラスを回して味わう。水を加えることでアルコールの刺激が消え、ウイスキー本来の味が引き出されるのだ。テイスティンググラスの形状には、香りが立ち上りやすくなるというメリットもある。

ストレートで飲むときは「色」「香り」「味」の3段階で味わおう

【色を見る】

グラスを光の当たるところに透かして見る。琥珀色の色合いから、味を想像してみよう。

【香りをかぐ】

グラスを軽く回して香りを立たせる。グラスを鼻に近づけすぎると刺激を感じるので、少し離してかいでみよう。

【味わう】

少量を口に含む。すぐに飲み込まずに口内で味わい、鼻に抜ける余韻に意識を向けてみよう。特に長期熟成の年代物はつくり手の精神や想い、年代、歴史などに思いを馳せ、時間をかけて大切に味わおう。

いろいろなテーマで飲み比べてみよう

1. 同じ「産地」の銘柄

国や地方など、ウイスキーの産地が同じであれば、味わいの特徴が似ていることも多い。「今日はスペイサイド地方のウイスキーで」「バーボンを2、3 本試してみよう」といった具合に、産地にテーマを絞ってみよう。

2. 同じ銘柄の「熟成年数」や「カスク」

ウイスキーは、同じ銘柄でいろいろなバリエーションが楽しめることも多い。例えば「12 年」「15 年」「18 年」と熟成年数の異なるものを飲んで比較したり、熟成に使われたカスク(樽)の違いを感じてみるのもいい。

3. 好きな飲み方から選ぶ

ストレートで飲むなら個性の強いもの、水割りで飲むならボディがしっかりしているものなど、好きな飲み方に合うウイスキーで比べてみるのも楽しい。

【書籍紹介】

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版

監修:北村 聡発行:Gakken

大人なら知っておきたい。ウィスキー&シングルモルトの奥深き世界。BARでも家飲みでも役に立つ!基礎知識と本当の味わい方!

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