西武3度目零封負け 「支え合ってやっていきたい」エース高橋光成7回1失点も今季初勝利遠く

7回を投げ終えた西武・高橋(撮影・大泉謙也)

◆西武0―1楽天(21日、ベルーナドーム)

1点が遠い。9回2死三塁の同点機。前日20日に一時同点となる適時打を放った佐藤龍世に打席が回ってきたが、三ゴロに打ち取られた。今季3度目の零封負けで再び単独最下位。7回1失点と力投したエース髙橋光成の今季初勝利への援護もできず、松井稼頭央監督は「(髙橋)光成が頑張り、チャンスもつくれていた。その中で見ての通りなのかな」と視線を落とした。

足を絡めて執念は見せた。初回先頭の長谷川信哉が中前打。チームの1番打者としての安打は6日の日本ハム戦で金子侑司が第1打席に左前打を放って以来47打席ぶりで、続く岸潤一郎の右飛の間に二塁へタッチアップした。外崎修汰の右飛で三塁へ進んだが、ヘスス・アギラーが二ゴロに倒れた。

9回には外崎の代走で出た高松渡にベンチからの指示を受けて二盗に成功。アギラーの右飛で三塁まで進んだものの、後続がホームに返せなかった。

チーム打率は12球団ワーストの2割1分4厘と敗因は明らか。それでも試合直後、うなだれて足取りが重かった佐藤龍に髙橋は寄り添った。「前を向いてやるしかないし、龍世も頑張っている。支え合ってやっていきたい」。一丸で戦う姿勢が変わらないのは救いだ。(末継智章)

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