「何が足りないのか」児玉ひかる、3度目の決勝の日本一ならず【全日本女子柔道選手権】

決勝で敗れ、引き揚げる児玉ひかる(撮影・伊東昌一郎)

◆柔道・全日本女子選手権(21日、神奈川・横浜武道館)

悲願の初優勝を目指した児玉ひかるはあと一歩及ばなかった。決勝までは得意の内股などで順当に勝ち進んだが、決勝では本来の組み手を封じられて、瀬川に終始主導権を握られた。指導4の反則負けを喫して「自分から前に出ることが遅くなった。冷静に試合を運べなかった」と悔やむ。福岡・敬愛高出身の25歳は3度目の決勝も苦杯をなめ2年連続の準優勝。4年連続で3位以上と安定しながら皇后杯に届かない。「何が足りないのか。自分の柔道をもっと突き詰めて考えていく」と前を向いた。

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