指令破壊の困難乗り越え2号機成功…日本の新型基幹ロケット「H3」、神戸市街地をパレード 地元県人会が企画、JAXAに問い合わせ模型作成

市街地を練り歩くH3ロケットの模型と種子島火縄銃保存会南部鉄砲隊のメンバーら=21日、神戸市

 日本の新型基幹ロケットが神戸にも?-。兵庫県を代表する祭典「神戸まつり」が21日あり、主会場の神戸市中央区でのパレードに「H3」がお目見えした。神戸鹿児島県人会連合会が製作した高さ4メートルの模型。種子島火縄銃保存会南部鉄砲隊(南種子町)のメンバーも帯同し、花を添えた。

 過去には西郷隆盛や大久保利通、篤姫らを登場させてきた同連合会。H3は初号機の指令破壊などの困難を乗り越え、今年2月に2号機の打ち上げに成功。日本の宇宙産業の未来を担うことから今年のテーマに選んだ。

 製作にあたっては、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に大きさや色を問い合わせる力の入れよう。山下文男副会長(76)は「打ち上げ成功は出身者としても誇らしい。これを機に鹿児島と神戸の交流が盛んになれば」と話した。

〈実物のH3打ち上げはこちら〉ごう音とともに上昇するH3ロケット2号機=2月17日、南種子町の種子島宇宙センター

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