「相当な準備をしてきた」FC東京と町田の首都クラブ対決で勝敗を分けたポイント。小泉や黒田監督のコメントから察すると…

「たぶん今日も町田のほうが相当な準備をしてきた」

そう指摘したのはFC東京の小泉慶だ。2024年4月21日、味の素スタジアムでFC町田ゼルビアに敗れた一戦を振り返り、このキャプテンは反省を口にした。

「去年よりは意識的に良いサッカーはできていると思います。でも、それが結果に結びついていない。シンプルに小平での練習の雰囲気とかを見直して、徹底的に勝つ空気を作っていかないといけないと思います。本当にちょっとした部分なはずですが、たぶん今日も町田のほうが相当な準備をしてきた。かなり気持ちを引き締めて戦っていた印象があります」

小泉は「僕たちもやっているつもりかもしれないけど」と疑問を呈す。

「相手に比べたらそこ(準備や気持ちの引き締め)が足りなかった。もう1回引き締めてやらないといけない」

小泉が言うように、町田は周到な準備をしてきた。実際、試合後に黒田監督は次のようなコメントを残している。

「前半デザインしたものからしっかりと点が取れ、PKで残念な失点がありましたが、そこからすぐに突き放しにかかれたのが今日の試合の一番の肝だったと感じています」
「耐える時間は多くなるだろうし、放り込まれる時間帯もある。耐えに耐え、苦しみに苦しみ抜くことを覚悟して臨む試合になると伝えていました」

小泉や黒田監督のコメントから察すると、勝敗を分けたポイントは”準備と覚悟”にあったか。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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