猫が『あご乗せ』しているときのキモチ3つ 苦しそうに見えても、猫には楽ちんポーズ?

1.楽な体勢でリラックスしたい

猫が何かにあごを乗せていると、「その体勢は苦しくないのかな?」と心配になってしまう方もいるのではないでしょうか。

意外なことに猫にとってあご乗せは、首や肩の負担を軽減できる楽なポーズなのだそうです。猫も頭の重みを支え続けることで首や肩が疲れてしまうので、何かにあごを乗せて頭の重みを預け、一休みしたいのかもしれませんね。

あご乗せが楽な体勢ということは、リラックスしたいときに選ぶポーズということです。あご乗せしたまま、気持ち良さそうにウトウトしていることもあるでしょう。

猫があご乗せしてリラックスしている姿はとても可愛いものですが、ちょっかいをかけて邪魔したりせずに、そっと見守ってあげてくださいね。

2.甘えたい、信頼のサイン

猫が飼い主さんの手や足にあご乗せしているときは、おそらく飼い主さんを母猫のような存在と認識して甘えているのでしょう。子猫は母猫の体にあごを乗せて、母猫の温もりを感じながら眠る習性があります。

野生の猫は成猫になるとひとりで生きていくようになりますが、飼い猫はずっと飼い主さんが母猫代わりになってお世話をしてくれるので、いくつになっても甘えん坊の子も多いです。

愛猫があご乗せをしてきたときは「飼い主さんの温もりを感じながら、子猫のような気分で寛ぎたい♡」ということなので、思う存分甘えさせてあげてくださいね。

また、猫にとってあごは、攻撃されると命取りになる急所なので、誰にでも見せたり触らせたりできる部位ではありません。つまりあごを乗せてくるということは「信頼しているよ!」というサインでもあるので、愛猫からの気持ちを喜んで受け止めましょう。

3.縄張りを主張したい

猫のあごの下には臭腺というニオイやフェロモンを分泌する器官があるので、縄張りを主張したいというキモチからあご乗せをすることも。日頃から愛用しているベッドや毛布、お気に入りのクッションなどにあごを乗せて自分のニオイをつけることで、猫は安心して過ごせるのです。

飼い主さんの体にあごを乗せてくるときは、飼い主さんが外出や入浴をした際に愛猫のニオイが消えてしまって、「ニオイをつけなおさなくちゃ!」と思っているのかもしれませんね。

また猫が飼い主さんに自分のニオイをつけたがるのは、「この人は自分のモノ♡」と主張する意味もあります。愛猫の所有物にされるのは、飼い主さんにとってとても光栄なことですよね。

まとめ

猫があご乗せしているときのキモチについてご紹介しました。キモチがわかると、愛猫があご乗せしている姿がより愛おしく感じられるのではないでしょうか。

愛猫にもっとリラックスして過ごしてほしいのなら、普段寛いでいる場所や日向ぼっこに最適な窓辺などに、あご乗せしやすいアイテムを置いてあげるのがおすすめです。縁がある猫用ベッドや枕つきのマットを用意すると、愛猫の生活がさらに快適になるでしょう。

また、愛猫が飼い主さんの体にあご乗せしているときに、身動きがとれなくて困ってしまうこともあるのではないでしょうか。

飼い主さんの手足が痛くなったりトイレに行きたくなったりしたら、我慢せずに「ちょっとどいてね」とお願いしましょう。急に動くと猫を驚かせてしまうので、声をかけてからそっと動くという配慮が大切ですよ。

もちろん飼い主さんの負担になっていないなら、愛猫が満足するまで、ぜひ『愛猫専用あご置き』になってあげてくださいね!

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