【インドネシア】ヌサンタラ首都庁、ブラジリアと知見共有[経済]

ヌサンタラ首都庁のバンバン長官(左)は、ブラジルの首都ブラジリア連邦管区知事のイバネス・ロシャ氏と協力協定を締結した(ヌサンタラ首都庁提供)

インドネシアの東カリマンタン州に整備する新首都「ヌサンタラ」の行政機関ヌサンタラ首都庁のバンバン長官は17日、ブラジルの首都ブラジリアを訪れ、連邦管区知事のイバネス・ロシャ氏と協力協定を締結した。ブラジルが1960年4月にリオデジャネイロからブラジリアに首都を移してから64周年を記念するのに合わせた訪問で、首都移転の知見を共有するのが狙い。

バンバン長官は、「ブラジリアはブラジルの新首都として、国の中心部に新たな経済的・政治的な成長拠点を築いていく上でさまざまな課題に対応してきた経験がある」と指摘。ブラジリアの経験をヌサンタラの教訓にしたい意向を示した。

バンバン氏によると、都市開発のほか、スマートシティーの開発や緑化への取り組み、インフラ開発、強靱(きょうじん)で包括的なコミュニティーの構築、気候変動への取り組みなどでも協力することで合意した。

ヌサンタラ首都庁が海外の都市と知見の共有で覚書を交わすのはこれが5都市目。これまでにアスタナ(カザフスタン)、キャンベラ(オーストラリア)、シンガポール、深セン(中国)と同様の覚書を締結した。

© 株式会社NNA