【シンガポール】全日空、シンガポール航空とのJV認可取得[運輸]

全日本空輸は19日、計画中のシンガポール航空との共同事業(ジョイントベンチャー=JV)について、日本の国土交通省から条件付きで独占禁止法適用除外(ATI)認可を取得したと発表した。今後1年以内に事業を開始する予定だ。

全日空は2020年1月にシンガポール航空と戦略的包括提携契約を締結。「ネットワーク・ダイヤ調整」「運賃」「マーケティングとセールス」「収入再配分」の4分野で協業することで合意していた。

日本とシンガポールを含む対象国を結ぶ旅程で、運航会社にかかわらず旅客輸送やその他サービスを提供する。運行ネットワークや運賃面を充実・改善し、サービス品質を向上することで顧客の利便性を向上させるのが狙いだ。

対象会社は全日空とシンガポール航空で、それぞれの子会社は含まない。対象路線は、日本とシンガポール、マレーシア、インドネシア、インド、オーストラリアの区間で運航する各路線と、幹線に接続する全日空の国内路線となる。

両社はシンガポール競争消費者委員会(CCCS)にも同様の認可を申請している。シンガポール以外の対象路線に関しても、独占禁止法の適用除外認可の申請を進める。

© 株式会社NNA