大谷翔平 4出塁も満塁絶好機に空振り三振 得点圏打率・095 試合後に自己解説

 試合後、取材に応じた大谷翔平(撮影・小林信行)

 「ドジャース4-6メッツ」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)はメッツ戦に「2番・指名打者」で出場し、3点を追う六回1死満塁の絶好機で空振り三振に倒れた。2打数1安打、3四球だった。チームは今季初の3連敗を喫した。カブスの今永昇太投手(30)はマーリンズとのダブルヘッダー第2試合に先発し、6回を5安打3失点で負けなしの3勝目。レッドソックスの吉田正尚外野手(30)は日米通算150号本塁打となる2号2ランを放った。

 5打席に立って今季自己最多となる4度の出塁を記録した。1点を追う五回は先頭で右越え二塁打を放ち、内野ゴロと犠飛で同点のホームイン。初回と二回と八回の打席はいずれも得点圏に走者を置いた場面で四球。歩いて好機を拡大したが、打線はつながらなかった。

 地元ファンにため息をつかせたのは、3点ビハインドの六回1死満塁の打席だ。昨季本塁打王に逆転グランドスラムの期待が寄せられたが、カウント2-2から中継ぎ右腕が投じた内角スライダーにバットは空を切った。これで今季は得点圏で21打数2安打、打率・095となった。

 見送ればボールの1球に「どんな状況でもボールは振らない、ストライクを振る。それはシンプルなので、あそこはテイクする(見送る)のがベストの反応だったと思う。素晴らしいボールではあったので、せめてファウルというのが理想」と大谷。顔をしかめて悔しがった打席を自己解説し、「反省はしつつ、切り替えて明日に臨みたい」と前を向いた。

 この日のド軍は4イニングで満塁機を迎えたが、大量得点できず。前日同様、終盤に救援陣が崩れて今季初の3連敗。貯金を1に減らした。

 大谷は12日のパドレス戦で日本選手最多タイの通算175本塁打を記録した後、7試合でノーアーチ。「本塁打を狙いにいく打席はない。次の1本を打ちたいなという気持ちはありますけど、記録は特に気にはしてない」。本塁打はチームを勝利に導くための手段。これからも自然体で自分の打撃を貫き通していく。

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