南野拓実が今季8点目! モナコはスタッド・ブレストとの“直接対決”を制し2位浮上

リーグ・アン第30節が21日に行われ、モナコは敵地でスタッド・ブレストと対戦した。

ここまで15勝7分6敗の成績で勝ち点「52」を積み上げ、3位につけているモナコ。現在はリーグ・アンで6戦負けなし(4勝2分)、2連勝中と悪くない状況のなか、今節は勝ち点差「1」で2位につけるスタッド・ブレストの本拠地に乗り込む。モナコに所属する南野拓実はリーグ・アンで9試合連続のスターティングメンバーに名を連ねた。

試合は立ち上がりの時間こそモナコがチャンスを作ったが、以降はホームチームのスタッド・ブレストが主導権を握り、ゴールへ迫る場面を増やす。モナコとしてはアレクサンドル・ゴロヴィンが負傷の影響により不在の影響もあってか、なかなか攻撃時の良い形を作り出せない。

スコアレスのまま時計の針は進んだが、前半も終盤に差し掛かった40分に試合は動く。モナコはボックス左のスペースでフォラリン・バログンがスルーパスを引き出すと、中央への折り返しに南野が飛び込むも、ここはブロックされてフィニッシュまでは持ち込めない。だが、短くなったクリアボールをデニス・ザカリアが回収すると、右足で見事な一撃を叩き込む。南野との接触でスタッド・ブレスト守備陣が足を止めた隙を見逃さず、ザカリアが美しいコントロールショットを沈め、モナコが先手を取った。

前半のモナコはなかなかうまくいかない時間が長かったものの、先制に成功して後半へ折り返す。立ち上がりの48分にはモナコが再び攻撃へ。敵陣左サイドで前を向いたクレパン・ディアタが、マゲネス・アクリウシェとのワンツーでボックス左の深い位置へ進入。マイナスへ折り返すと、ニアサイドへ飛び込んだ南野がダイレクトで押し込んだ。1度はオフサイドと判定されたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経て判定が変更。南野のゴールが認められ、モナコが大きな追加点を手にした。南野にとってはこれが今季のリーグ・アン8得点目となっている。

その後はホームチームがボールを握ったものの、これ以上スコアは動かない。後半アディショナルタイムにはエリース・ベン・セギルとウィルフリード・シンゴにレッドカードが提示され、モナコは数的不利となったものの、2点差を維持したままタイムアップの笛が吹かれた。

この結果、3位のモナコが2位のスタッド・ブレストとの直接対決を制し、2位浮上を果たした。なお、モナコはスタッド・ブレストよりも消化試合数が1つ少ないため、未消化分を白星で飾れば、その差をより広げることができる。南野は85分までプレーした。

この後、モナコは24日に第29節延期分のリール戦が予定されている。一方、スタッド・ブレストは28日に次節のリーグ・アンでレンヌと敵地で対戦する。

【スコア】
スタッド・ブレスト 0-2 モナコ

【得点者】
0-1 40分 デニス・ザカリア(モナコ)
0-2 48分 南野拓実(モナコ)

© 株式会社シーソーゲーム