日光山輪王寺で「金剛桜」満開 今週いっぱい見頃 樹齢500年の天然記念物

満開を迎えた三仏堂前の「金剛桜」=21日午前10時15分、日光市山内

 栃木県日光市山内の世界遺産・日光山輪王寺で21日、樹齢約500年の国天然記念物「金剛桜」が満開となり、参拝客を歓迎するかのように咲き誇っている。

 金剛桜は本堂「三仏堂」前にあり、ヤマザクラの突然変異種。枝が横に大きく張り出し、黄緑色の葉と共に白色の大ぶりの花を咲かせる。例年より1週間ほど早く満開となり、今週いっぱい楽しめるという。

 この日は国内外の観光客が次々と参拝に訪れ、三仏堂前で春風に揺れる花に見入ったり、写真を撮ったりする姿が見られた。愛知県豊田市越戸町、パート従業員数井直美(かずいなおみ)さん(61)は「花が白くかれんですね。満開を迎えた日に来られて感無量」と話していた。

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