電線、道路問題なし 伏木曳山祭巡行ルート点検

巡行路の安全を確かめる関係者=高岡市伏木本町

 5月17、18日に高岡市伏木地区で開かれる「伏木曳山祭(ひきやままつり)」の実行委員会は21日、巡行ルートの路面と電線の点検を行い、大きな問題は確認されなかった。路面のひび割れやへこみなどは5月3日の倉出し(試し曳き)までに修復する。

 実行委や各山町の住民ら約30人が、昼と夜の巡行路を回り、さおで電線の高さを測ったり、ひび割れた道路を写真に収めたりして状態を記録した。

 山車(やま)の巡行は、安全が確保できる順路を通る。通行の際に高さが足りない電線は事前に申請して上げてもらい、徐行して通るなどして万全を期す。

 脇田歩総々代は「あとは祭り当日に向け準備するだけ。いろんな意見はあるが、安全を意識し、7町の心を一つにして『やってよかった』と思える祭りにする」と意気込んだ。

 例年、全7町が実施していた倉出しは今年、当番町である本町と中町、湊町、十七軒町の計4町のみが行う。祭りでは全7基の山車が例年の4分の1の規模で巡行し、提灯(ちょうちん)山車をぶつけ合う目玉の「かっちゃ」は会場を変更して行う。かっちゃの会場や規模、参加する町は月内をめどに決める。

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