【中日】ビシエド〝二軍待機〟でも絶やさぬ笑顔 首位陥落の一軍増強へきっちり準備

一軍での出番を待つ中日・ビシエド

立浪竜が首位の座から陥落した。中日は21日の阪神戦(甲子園)に0―3で敗れて今季初の4連敗。最大6あった貯金は2となり、9日から守り続けてきた単独首位を阪神に明け渡した。

先発・松葉は5回まで阪神打線を無失点に抑えていたが、6回に佐藤輝から3ランを浴びてガックリ。7回表終了後に降雨コールドが宣告され、中日は敵地で阪神に3タテを食らった。立浪和義監督(54)は「切り替えて、また来週からしっかり戦っていきたい」と前を向いたが、何とかここで踏ん張って〝貯金生活〟を守り切りたいところだ。

そんな中日にとって心強いのが、開幕二軍スタートとなったダヤン・ビシエド内野手(35)が調子を上げてきたこと。開幕直前に家庭の事情で米国に一時帰国していたが、20日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(ナゴヤ球場)で今季初アーチを放つなど、エンジンが掛かってきた。

ビシエドは来日9年目にして、初めて開幕一軍から外れた。それでも「(二軍でも)笑顔でやっている。本心は分からないにしても、そういうところを見せたらおしまいということは分かっていると思う」(二軍関係者)と腐ることなく真面目に練習に取り組んでいる。

立浪監督は4番・中田にシーズン通して働いてもらうため、休養日を与えながら起用していく方針だけに、一軍でビシエドが必要とされる時は必ずくるはず。井上二軍監督は「〝ビシエドをくれ〟と言われる時のために、メリハリをつけながら試合で起用していく」という方針でいる。ドラゴンズで8年間主軸を務めてきた男が、一軍に戻ってきた時にどんな働きを見せるか注目だ。

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