「4強入りを確信しているはずだ」U-23アジア杯、海外メディアは日本代表を「圧倒的な強さ」と評価!10人での勝利、選手層の厚さを称賛

カタールで開催されているパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップで、ここまで2戦2勝のU-23日本代表はすでにノックアウトステージ進出を確定させている。4月22日、同じく勝ち抜けを決めている韓国とグループリーグ最終戦を戦う。

日本は、初戦の中国戦で退場者を出しながらも1対0で逃げ切り、続くUAE戦も2対0で快勝と、チーム力の高さをみせつけている。3枚の五輪切符が懸かる今大会、パリ五輪出場権獲得はもちろん、アジア王者奪還に向け、ここまでは順調に結果を残していると言えるだろう。

また海外では早くも、ノックアウトステージの展望も伝えられている。米スポーツメディア『ESPN』では熾烈さを増す戦いの中でも、日本をはじめとする強豪国が、五輪にもっとも近い位置にいると予想している。
現地時間4月20日のU-23アジアカップ特集記事において、カタール、日本、韓国といった国がいち早く、ノックアウトステージ進出を決めたと報じながら、各チームの戦いぶりも振り返っている。

日本については、「個人にそれほど依存せず、次のステージ進出を決めるために必要な勝点6獲得までの過程で負荷を共有してきた」と分析。さらに、大岩剛監督の手腕にも触れており、「大会2戦目のUAE戦では、2日前に行なわれた初戦の中国戦からメンバーを7人変更し、常に試合の主導権を握るチームを送り出すことに成功した」と綴っている。

また、「日本が中国に勝利した際、17分にはすでに10人でプレーしていたが、それでも相手をほぼ寄せ付けずに戦い抜いたことも注目に値する」として、その上で「ゴールキーパーのレオ・コクボも本領を発揮した」とGK小久保玲央ブライアンのパフォーマンスも称えている。

記事では、日本の他、韓国やカタール、サウジアラビアといった連勝を飾ったチームのここまでを振り返り、「U-23アジアカップが始まる前から、これら4強はオリンピック出場権獲得に挑戦すると予想されていたが、これまでのところその期待に応えている」と評価。

今後の戦いに向けても、「決勝トーナメントでは何が起こるかわからない」と前置きしながらも、「それでも、開幕直後から圧倒的な強さを見せているカタール、韓国、日本、サウジアラビアは、ベスト4進出を確信しているはずだ」と見通している。

グループリーグでの韓国戦、さらに8強での戦いなど、五輪切符獲得まで険しい道のりとなることは間違いない。だが、緊急事態を乗り越え、層の厚さを見せつけながら白星を重ねる若きサムライたちには、海外メディアも頼もしさを感じているのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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