凜/東京都水道局建設部技術管理課・堀口幸菜さん、建設業と自身の魅力向上に磨き

入庁以来7年間、水道局に在籍し、水インフラを支えている。今の部署に配属される前は工事現場の監督業務のほか、管路設計などにも携わった。時には周りの人に頼りながら、いくつも困難を乗り越えてきた。
1年目から工事監督を任された。大学で土木を学んだものの、現場に出ると知らないことが多く、不安でいっぱいだった。そんな時、「(仕事は)1人でやっているわけではないから、そんなに不安にならなくても大丈夫だよ」という先輩の言葉に救われた。自分でやれることは精いっぱいやり、時には人に頼ることも必要だと感じた。
現在は工事の予定価格を算出するための積算基準や仕様書などを作成している。物価高騰が続く中、設定価格改定のタイミングなど難しい判断が求められる。外部の問い合わせも多く、自身の答えが局としての回答になることも。「気が抜けない業務が続く」と気を引き締める。
書類削減や週休2日制の仕組みづくりなどにも取り組む。「建設業の魅力向上につながる重要な仕事で、やりがいを感じている」と笑顔で話す。
職場では「時には人の力を借りることで自分の仕事を確実にこなしつつ、アンテナを張って周囲の状況を把握する」よう心掛ける。知識だけでなく、人としての魅力にも磨きを掛け、周囲で困っている人がいれば頼りにされる存在になることが目標だ。
東京都水道局建設部技術管理課技術管理担当(ほりぐち・ゆきな)

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