埼玉県戸田市/戸田駅西口でまちづくりを構想、一部用地暫定利用で5月に対話調査

埼玉県戸田市が、JR埼京線戸田公園駅西口の約3・5ヘクタールのエリアでまちづくりを構想している。生活利便性を高める施設や快適な交通環境を整備。まちのにぎわいを生み出し、埼玉県や戸田市の「南の玄関口」としての機能を強化していく。先駆けて、エリア内の約5000平方メートルの土地を市が暫定利用する方針で、サウンディング(対話)型市場調査を実施する。
エリアでは地権者や事業者が「戸田公園駅西口駅前地区まちづくり協議会」を2018年に結成し活動している。同協議会は、埼京線と都市計画道路戸田公園駅大前環状線、都市計画道路新曽川口線などに囲まれた約3・5ヘクタールを対象にまちづくり構想を定めている。
構想では、生活利便性が向上する施設の立地を促す方針を示している。多くの人や自転車が安全・安心に行き交うことができる快適な交通環境の創出も展望。埼玉県や戸田市の南の玄関口として、戸田漕艇場ボート競技にちなんだモニュメントやボートコースなどのシンボルを生かして駅前地区のにぎわいを形成していく。
市は、エリア南西部にある5562平方メートルの宅地(本町5の2079の1ほか)を暫定利用するため「戸田公園駅周辺まちづくり用地の暫定利用に関するサウンディング型市場調査」を行う。26日に行う事前説明会の参加申し込みを23日まで都市計画課へのメールで受け付ける。対話調査の参加申込期限は5月17日。同22~29日に調査し、6月中~下旬に結果を公表する。
暫定利用条件は、賃貸借契約に基づく利用とし、賃貸借期間は原則5年以内、1回限り更新可能で最長10年までとする。

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