県高校総体前特集 バスケットボール女子 注目の選手を紹介① 【大分県】

県高校総体まで約1カ月。女子は前哨戦となった南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選で明豊が優勝したが、上位4校のレベルは拮抗(きっこう)している。組織としての成熟だけでなく、個々のレベルアップが勝利を呼び込む原動力となる。今回は県高校総体の注目選手を紹介するとともに、彼女たちのライバルや気になる選手を聞いた。

パワーフォワード 長山璃音(明豊3年)

2006年4月4日生まれ、163cm、前所属チームは折尾中学校バスケットボール部(福岡県)

「みんながつくったチャンスを決めるのが仕事」とジャンプシュートを得意とする。苦手だった守備を改善するために、相手エースをマンマークで抑える役割を与えられた。昨年の県高校総体ではライバル校のエースを止めることができずに悔しい思いをしたが、半年後の全国高校選手権大会(ウインターカップ)県予選では成長した守備力を存分に発揮してリベンジを果たした。杉山真裕実監督は「スコアに残らない仕事だがチームへの貢献度は高い」と評価する。

気になる選手

オールラウンダー 大神埜乃(藤蔭2年)

対戦したらマッチアップする選手。ドライブだけでなくミドルも3点シュートも打てる。2年生だが、藤蔭のエースである以上は負けるわけにはいかない。味方の4人に迷惑が掛からないように1人で抑えたい。前からの守備、リバウンドを取ってからの速攻でリズムをつくりたい。

オールラウンダー 大神埜乃(藤蔭2年)

2007年4月26日生まれ、165cm、前所属チームはWATCH&C(福岡県)

体の線は細いがアウトサイドだけでなくインサイドのプレーも得意とする。得点能力が高く、最近は3点シュートの成功率が上がり、プレーの幅が広くなった。1年の頃から試合に出ており、新チームになってからはエースとしての自覚が芽生えた。「(複数人にマークされても)抜いて突破したい。得点を決めることが自分の仕事。そこは責任を持ってプレーしたい」と強い覚悟を示す。1試合平均30得点をノルマと課し、県高校総体に臨む。

気になる選手

対戦する選手すべて

どこと対戦しても、誰がマッチアップしてもシュートを決めて、勝つだけ。そのための練習をしている。クイックでシュートを打てるようになって調子はいい。藤蔭というチームは、対戦相手によって戦い方を変えない。どれだけ自分たちのバスケができるか、自分のプレーができるかにこだわっている。それを貫きたい。

スモールフォワード 緒方愛実(大分2年)

2007年6月16日生まれ、159cm、前所属チームは大分中学校バスケットボール部

「得点力は県内トップクラス。20〜30点はコンスタントに取る」と井場田卓監督は得点源として期待する。体が強く、コンタクトプレーもいとわない。果敢なドライブからゴールにねじ込む力強いプレーが特徴。今春卒業した2歳上の姉と比べられることは多いが、「大好きで憧れの存在。追いつき追い越したい」と本人は気にする様子はない。「もっともっとガツガツ攻めたい」と得点へのこだわりは増すばかりだ。

気になる選手

スモールフォワード 末永瑠奈(明豊3年)

自分とプレースタイルが似ていて、ガンガン攻めてくる。中学の頃から対戦していて、今は明豊のキャプテンであり、キープレーヤー。私たちがインターハイ、ウインターカップに出場するためには避けては通れない相手。姉の最後の大会(ウインターカップ県予選)で明豊に負け、悔しそうな姿を見た。私たちは勝って、そして、優勝する!

(柚野真也)

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