1年生が加わり、どの高校もチームの再構築に取り組む。今企画では5月中旬から始まるサッカーの県高校総体に向けて、高円宮杯JFA U-18 OFAリーグ(1部)に参戦するチームを中心に現状と強化ポイントをチェックし、キャプテンに意気込みを聞いた。第7回は選手の特徴を生かした戦術で勝利を目指す大分南だ。
【昨年度の主な成績】
高円宮杯JFA U-18 OFAリーグ(1部) 7位
県高校新人大会 3回戦敗退
全国高校選手権県予選 3回戦敗退
県高校総体 ベスト8
OFAリーグ(1部)に定着するも、トーナメント戦では思うような結果を出せずにいる。新チームになった県高校新人大会でも3回戦で敗退し、県高校総体ではシード権確保が難しい状況だ。そこで友成義朗監督が「普通にやっていたら勝てない。ピッチでやることを明確にしよう」と選手に提案。まずは守備のテコ入れとしてマンツーマンディフェンスを採用した。当初は選手に戸惑いがあり、技術で勝る相手に圧倒されることもあったが、「目の前の相手に思うようなプレーをさせないことから始まり、1対1で負けなくなると格上相手でも互角に戦えるようになった」(友成監督)。
練習試合での結果が自信となり、春休みを終えた頃から練習の雰囲気が変わった。キャプテンの森崎瑠聖(3年)は「自分たちのスタイルはコレだと思えるようになった。前向きに練習に取り組めるようになった」と話す。好守は攻撃にもいい影響をもたらし、テンポ良くボールが動くようになり、相乗効果でチーム力は上向きだ。「チームの状態はいい。点を取れるようになった。ただ、ほとんどの試合で失点しているので、無失点で抑えたい」と森崎。攻守のバランスが勝利のポイントとなりそうだ。
主将が語る県総体のプラン
FW森崎瑠聖(3年)
2007年2月24日生まれ、162cm、59kg、前所属チームはヴェルスパ大分U-15(稙田西中学校出身)
Q:県高校新人大会を終えてからの積み上げは?
守備がマンツーマンになり、一人一人のやることがハッキリして、特徴を出しやすくなりました。自分たちのスタイルに自信を持てるようになってから、守備がハマる試合が増えたように感じます。
Q:県高校総体で勝ち上がるために必要なことは?
長いボールを蹴り込んでくるチームに対して、カバーの部分でルーズになることがあるので、もっと全体的に運動量を増やさなければいけないと思っています。攻撃は流れから点を取ることができるし、セットプレーでもチャンスをつくれています。
Q:どんなプレーでチームの勝利に貢献したい?
右のサイドハーフで試合に出ることが多いので、得点に絡むプレーが求められています。クロスのパターンを増やし、精度を上げたいです。テンポの速いサッカーができているので、攻守で頑張りたいです。
(柚野真也)