米、イスラエル部隊に制裁方針と報道 ネタニヤフ氏「全力で闘う」

Maayan Lubell

[エルサレム 21日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は21日、米国が近くイスラエル軍の部隊に制裁を科す方針だとの報道を受け、全力で闘うと述べた。

米ニュースサイトのアクシオスは20日、米政府がヨルダン川西岸で活動しているイスラエルの部隊「ネツァ・イェフダ」に制裁を科す計画だと報じた。

米財務省は19日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸でパレスチナ人を攻撃した「過激派」の入植者2人のための数万ドルの資金調達を支援したとして2団体に制裁を科すと発表している。

ネタニヤフ氏は声明で「もし誰かが軍部隊に制裁を科すことができると考えているなら、私は全力で闘う」と述べた。

イスラエルの戦時内閣メンバーのガンツ前国防相は21日に声明を発表し、ブリンケン米国務長官にこの問題を再考するよう求めたと明らかにした。

米国務省は声明を発表し、ブリンケン氏がガンツ氏とイスラエルのガラント国防相と会談したと表明。会談ではイスラエルの安全保障、ガザ紛争の拡大阻止に向けた取り組み、即時停戦の必要性、パレスチナ自治区ガザの民間人への人道支援拡大の必要性について協議したと述べた。制裁には触れなかった。

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