レトロゲームで被災地復興支援 石川県の収集家が富山県南砺市井波に設置

アーケードゲーム前に座る大工さん(手前)ら=アスモ

 昭和後期のアーケードゲーム機などをそろえたコーナー「昭和レトロゲームセンター」が、富山県南砺市山見(井波)の井波コミュニティプラザアスモに設けられている。能登半島地震のチャリティーイベントとして、ゲーム機の所有者の大工(だいく)貴義さん(47)=石川県野々市市=が企画。期間限定のコーナーで、プレー料金を被災地へ寄付する。「懐かしのレトロゲームを被災地の復興へ役立てたい」と話す。

 コーナーにはインベーダーゲームやスーパーマリオ、テトリスなど1980~90年代に流行したゲームが遊べる機械12台がそろう。無料でプレーできるが、100円硬貨の投入口にお金を入れることで義援金となる。

 大工さんは北陸3県でアーケードゲーム機のレンタルやメンテナンスを行う中日レジャー商会(石川県野々市市)の社長。約8年前からレトロゲーム機の収集を始め、不要となった機械を全国から譲り受け、自身で修理し遊べるようにしている。

 元日の地震発生後、自身のコレクションを使ったチャリティーイベントの開催をアスモに打診。同施設内のゲーム機は大工さんがメンテナンスなどを担っており、昨年は協力してイベントを開いた縁もあり、快諾してもらった。

 コーナーの設置は5月6日まで。大工さんは「復興に協力してもらえればうれしい。古き良きものの価値を再認識するきっかけにもなれば」と話している。

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