フロアボール 親子2代で日本代表に 中村さん、5月にアジア予選へ 八王子市

(左から)代表の中村慎さんと父の順一さん

市内在住の中村慎さん(26)が、5月21日(火)からフィリピンで行われるフロアボール世界選手権のアジア・オセアニア予選に、男子A代表として出場する。日本、オーストラリア、シンガポール、中国、フィリピン、韓国、タイ、ニュージーランドの8カ国が参加し、上位3チームが世界大会へと進出できる。中村さんは「歴代の中でも強いチームになっている。自分はフォワードなので点を取るのが仕事。1発のカウンターを狙っていきたい」と意気込む。

フロアボールとは、室内コートで行うアイスホッケーに似たスポーツ。1チーム6人制で、スティックを用いてプラスチック製のボールを奪い合いながら、相手ゴールを狙う。試合中の選手交代が頻繁で、選手の全力プレーによるスピード感が魅力の一つ。

日本で普及し始めた1990年代に、フロアボールで初の日本代表選手に選ばれたのが、当時精力的に取り組んでいた父の順一さんだ。2012年には代表のヘッドコーチを務めたこともある。現在も市内を拠点に活動するチーム「HachiojiMAX」を主宰しており、息子の代表選出を喜ぶ。「アスリートとして身体のピークは20代後半。今が一番いい時。自分はその時期、病気をしてしまったので後悔がある。息子には、燃え尽きるまで頑張ってほしい」と順一さん。

クラファンで支援募集中

フロアボールは北欧で盛んなスポーツだが、日本ではまだまだ知名度が低く、協賛が得られないことが多い。

代表選手の渡航費も自己負担のため、中村さんは今回、遠征費用を不特定多数の人から少額ずつの資金を調達するクラウドファンディングで募っている。詳細は二次元コードから。

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