浅野撚糸、22日「1周年」 来場5万人、双葉の交流人口拡大へ

開所から1年を迎える浅野撚糸双葉事業所=双葉町

 糸をより合わせた撚糸(ねんし)の製造、タオル販売などを手がける浅野撚糸(岐阜県安八町)が双葉町に整備した双葉事業所が開所し、22日で1年を迎える。同社によると、この1年で約5万人が来場し、復興途上にある双葉町で交流人口の拡大につなげている。

 事業所は中野地区復興産業拠点の敷地約2万8000平方メートルに鉄骨2階建ての撚糸工場「フタバスーパーゼロミル」、双葉町と共同開発したタオル「ダキシメテフタバ」などを販売する直営店「エアーかおる双葉丸」がある。事業所内にはコーヒーや軽食が楽しめるカフェを併設し、地域住民や来館者の憩いの場となっている。営業時間は午前10時~午後6時。月曜日定休。

 27、28日に感謝祭

 浅野撚糸は27、28の両日、双葉事業所の1周年大感謝祭として、若手ソプラノ歌手あすみ和希(あき)さんによるソプラノリサイタルを開く。時間は両日とも正午に開演する。入場無料。

 あすみさんはイタリアのボローニャ国立音楽院大学院を首席で卒業し、国内外で活躍する。リサイタルでは、東京電力福島第1原発事故に伴い双葉中の音楽室に眠り、昨年に復活したピアノを使う。5曲程度を演奏する予定だ。

 また両日は、タオルのセール販売も行う。問い合わせは浅野撚糸双葉事業所(電話0240.23.7648)へ。

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