大谷翔平 176号の偉業達成も「もっともっと打つつもり」ボール交換作業に「申し訳ない」「早く打って普通のリズムに戻したいと」【一問一答】

 試合後に報道陣の質問に答えて笑顔を見せる大谷(撮影・小林信行)

 「ドジャース10-0メッツ」(21日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「2番・指名打者」で出場。三回の打席で8戦38打席ぶりとなる5号先制2ランを放った。試合は快勝し、連敗も3でストップ。4打席に立ち、3打数2安打2打点だった。

 飛距離129メートル。右翼手は一歩も動かず、打球は右翼席中段まで達した“確信歩き”の一撃。メジャー通算本塁打を176本とし、前日まで並んでいた松井秀喜を抜いて日本人メジャーリーガー単独1位に立った。試合後の一問一答は以下。

-松井さんの記録を抜いた

「素直に嬉しいですし、ちょっと前回のホームランからかかっているので、早く打ちたいと思いつつ、きょう打てたので、まず安心と喜びがあります」

-ボールはもらった?

「ゲームしてたので何も聞いてないです」

-メジャ-に来てこれはひとつの目標にあったか

「最近になって、松井さんがどれだけ打っていたか知ったので、初めからではないですが、最近、知ってからは目標にしてましたし、早く打ちたいなと思っていた」

-次の目標は松井さんのように、ポストシーズンで活躍することですか?

「その前に監督の記録を抜きたいなと思います(笑)」

-以前、日本の野球界にとって大きいこと、と言っていた。これはどういう意味か

「長打を持ち味にして打っていくスタイルはサイズがないと難しい。そういった意味では幅が広がるのかなと。目標の幅が広がるのかなとは思います」

-今後、追いかけられる記録になるが

「個人的にはもっともっとたくさん打つつもりでいるので、終わった後に、全部が終わった後に考えればいいのかなと思います」

-ボールは手元に置いておきたいか

「どうなんですかね。こないだはいただけるという話でもらったが、ちょっと食い違いがあったらしかったので、今回は分からないが、話を聞いてからと思います」

-試合前の調整法、ダッシュをしてない狙いは

「中では走ってます。ただ単に直線を走るスペースがドジャースにはあるので。そこで走って試合に臨んでます」

-松井さんのピンストライプのイメージ、ワールドシリーズをどこで見ていたか

「リアルタイムで見ていたかは記憶にないが、松井さんは僕は巨人より、ジャイアンツより、ヤンキースのほうが強いので、そちらがメインかなと思います」

-大谷選手にとってホームランの位置付けは

「ホームランだけを狙ってるわけではないですし、バッティング自体は可能性を広げていく作業だと思っているので、フォアボールもあるし、単打もあるし、二塁打もあるし、ホームランもある。その可能性を広げるなかで、ホームランがあるかないかで相手はプレッシャーが違いますし、くるボールも多少影響する。そういう意味では大事で、長所であるので、大事にしたい」

-(記録がかかっていたことから)打席ごとにボール(刻字入り)が変わるプレッシャーは

「早く打ちたいなと思ってましたし、申し訳ないなというか、間延びもするので、ピッチャーもキャッチャーもアンパイアも変えないといけない。早く打って、普通のリズムにしたいなと思っていた」

-打線の勢いで連敗が止まった

「打線も素晴らしかったが、グラスノー投手が素晴らしいピッチングだった。そこで流れが来ていると思うが、きょうはそこに尽きるかな」

-ドジャースでプレッシャーがある中でどう打っていくか

「僕はエンゼルスという球団も好きですし、ファンも好きですし、どうなのかな。別にプレッシャーがかからないというわけでも、もちろんないと思っている。それはエンゼルスに失礼と思っているので、そこはそこ、ここはここ、プレッシャーかかるかからないではなく、一打席一打席が大事かなと思いますね」

-打ってどんなことを考えた

「先制点だなと思っていた。あまりそういうこと(記録)は忘れてた。いいバッティングだったなと思っていた」

-きょうの一本はどんな意味が

「個人的には特別な一本でしたが、これからシーズンはどんどん続いていく。明日はオフですが、早く切り替えて次に臨みたい」

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