“ド軍での重圧”は「エ軍に対して失礼」 大谷翔平が明かす思い「1打席1打席が大事」

試合後に取材に応じたドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】

松井秀喜を超える米通算176本塁打、日本選手単独最多を更新した

■ドジャース 10ー0 メッツ(日本時間22日・ロサンゼルス)

ドジャースの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地で行われたメッツ戦で5号2ランを放った。米通算176本塁打で松井秀喜氏を抜き、日本選手単独最多を更新。ドジャースでのプレッシャーについて問われると「それはエンゼルスに対して、失礼なんじゃないかなとは思っているので」と思いを明かした。

3回1死一塁の第2打席、メッツ先発のハウザーが投じたスライダーを捉えた。8試合ぶりの一発は、打球速度110マイル(約177キロ)、飛距離423フィート(約128.9メートル)の豪快弾。右翼手は一歩も動かず、本拠地は大熱狂に包まれた。

松井氏は常に勝利を求められる名門のヤンキースで活躍し、2009年にはワールドシリーズMVPの活躍で、世界一の立役者になった。大谷はエンゼルス時代の6年間にはポストシーズン進出に届かず、そのような大舞台でのプレーは叶わなかった。今季からドジャースに移籍したことで、否が応でも優勝、そして世界一への大きな期待をかけられている。

しかし、大谷本人は「どうなんですかね。僕はエンゼルスに所属していて、エンゼルスの球団ももちろん好きですし、ファンの人ももちろん大好きですし。別にプレッシャーかかる、かからないってわけでもないと思っている」とプレッシャーの違いを否定する。

「それはエンゼルスに対して失礼なんじゃないかなとは思ってるので。そこはそこ、ここはここで、プレッシャーかかる、かからないってわけではなくて、1打席1打席が大事かなと思っています」

エンゼルスでの6年間で171本塁打を積み上げた。ドジャースに加入した今季は、3日(同4日)のジャイアンツ戦で開幕9試合目、41打席目に初アーチをかけていた。12日(同13日)の本拠地・パドレス戦で今季4号を放ち、松井氏の記録に並んでいた。(Full-Count編集部)

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