大谷翔平、記念球は「何も聞いていない」 日本選手単独最多…次の目標は「監督の記録」

試合後に取材に応じたドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】

松井秀喜氏を抜き日本選手単独最多のメジャー176号「巨人よりもヤ軍時代のイメージ」

■ドジャース 10ー0 メッツ(日本時間22日・ロサンゼルス)

ドジャース・大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地・メッツ戦に「2番・指名打者」で出場し、8試合ぶりの5号2ランを放った。メジャー通算176本目となり、松井秀喜氏を抜き日本選手単独最多となった。

試合後の一問一答は以下。

――松井選手を抜いた176号について。
「素直にうれしいですし、前回のホームランから(時間が)かかってはいるので、早く打ちたいなと思ってはいたので。今日まず打てて安心と喜びとどっちもあるかなと思います」

――記念球については。
「僕はゲームをしていたので、何も聞いていないです」

――松井さんの175号を抜くのはひとつの目標でしたか。
「最近になって松井さんがどのくらい実際に打っていたのかを知ったので。初めからではなかったですけど、知ってからは目標にしていましたし、早く打ちたいなと思っていました」

――次の目標はポストシーズンで活躍することか。
「その前に監督の記録(ドジャースの日本選手最多本塁打7本)を抜きたいと思います(笑)」

――日本の野球界にはどういう意味で変わるか。
「長打を持ち味にして打っていくスタイルというのは、サイズがないとなかなか難しいとは思うので。そういう意味ではバッティング自体の目標の幅が広がっていくのではないかと思います」

――後輩が記録を目指すようになるが、次はどんな記録を残したいか。
「個人的にはもっともっと沢山打つつもりでいるので。それは全部が終わった後に考えればいいと思います」

試合中に記念球を都度交換「早く打って普通のリズムにしたいなと」

――ボールは手元に置いておきたいか。
「この間(1号)も頂けるという話だったのでもらったんですけど、食い違いがあったらしいので。今回はわからないですけど、話を聞いてみてかなと思います」

――今年はダッシュでアップするのが、少ない印象だが。
「中では走っています。直線で走るスペースがドジャースは中にあるので。そこで走って試合に臨んでいます」

――松井さんのピンストライプの印象とワールドシリーズは見ていましたか。
「ワールドシリーズをリアルタイムで見ていたかどうかは記憶にないですけど、ピンストライプのユニホーム。僕は巨人よりもヤンキース時代のほうがイメージは強いので。そちらのほうのイメージがメインかなと思います」

――ホームランを打つのはどんな位置づけにあるか。
「ホームランだけを狙っているわけではないですし、バッティング自体は可能性を広げていく作業だと思っているので。その中では四球もあるし、単打もあるし、二塁打もあるし、ホームランもあるしということだと思っているので。その可能性を広げる中で、ホームランがあるかないかは、相手側からのプレッシャーは違いますし、来るボール自体にも多少影響するので。そういう意味では大事に。自分の長所でもあるので。大事にしたいと思います」

――記念球を都度交換するのは打者としてプレッシャーか。
「早く打ちたいなとは思っていますし、なんか申し訳ないなというか。間延びもするので、ピッチャーもそうですし、キャッチャーもそうですし。アンパイヤもわざわざ変えないといけないので、早く打って普通のリズムにしたいなと思っていました」

――記録更新で連敗ストップしたが。
「打線も素晴らしかったですけど、グラスノー投手が素晴らしいピッチングをすることで流れが来ていると思うので。今日はそこに尽きるかなと思います。」

――ドジャースで優勝するプレッシャーは。
「僕はエンゼルスに所属していてエンゼルスという球団ももちろん好きですし、ファンの人も大好きですし、プレッシャーがかかる、かからないとはないので。それはエンゼルスに対して失礼なんじゃないかなと思うので。そこはそこ、ここはここで。プレッシャーかかる、かからないではなくて。1打席1打席が大事かなと思います」

――打った後走っている間に何を考えていたか。
「先制点だなという。その時はそういうことを忘れていたので。先制点を取れていいバッティングかなと思います」

――通過点と思うんですけど、176号はどういう意味を持つか。
「個人的には特別な1本でしたけど、これからシーズンはどんどん続いていくので。明日はオフですけど、ロードに行ってゲームは続いていくので。早く切り替えて次に望みたいなと思います」(Full-Count編集部)

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