「事件と関係すると思わなかった」 那須の2遺体遺棄事件 黒い車押収、近隣住民目撃 埼玉で男と警察官会話

男のものとみられる乗用車。車はこの後押収された=18日、埼玉県越谷市、住民提供(画像は一部加工しています)

 栃木県那須町伊王野の河川敷で2人の焼損遺体が見つかった事件の発覚から5日目の21日、死体損壊の疑いで容疑者の男が逮捕された。埼玉県越谷市内のアパートでは、栃木県警が黒い車を押収する様子が目撃されていた。

 逮捕されたのは、同市、建設業の男(25)。

 18日午前、容疑者宅の2階建てアパート駐車場。近隣住民の女性は、容疑者とみられる男が警察官と話をする姿を見ていた。駐車場や周辺には捜査車両とみられる宇都宮ナンバーの車が複数台止まっていた。「物々しい雰囲気だった」と振り返る。

 男は警察官に何かを説明している様子だった。その後、黒色の国産車がクレーンでつり上げられてレッカー車に乗せられ、運ばれていったという。

 女性は男について「会えばあいさつしてくれた」と話す。1週間ほど前、ゴルフのキャディーバッグを持って外出する姿もあった。「事件と関係するとは思わなかった」と眉をひそめた。

 近隣住民によると、容疑者は5カ月ほど前に入居したとみられる。同じアパートの30代男性は「切れ長の目と筋肉質の体形が印象的だった」と話した。

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