「技と思いやりを大切に」 包丁授与式 長崎玉成高・調理科

名前入りの包丁を受け取る生徒(左)=長崎市、長崎玉成高

 長崎市愛宕1丁目の長崎玉成高(569人)で18日、調理科の包丁授与式があった。調理服に身を包んだ1年生33人が緊張と期待を胸に、前田功校長から名前入りの真新しい包丁を受け取った。
 市内高校で唯一の同科は2018年に設置。授与式は調理師としての腕を磨く志を持つため、同科の授業が本格的に始動するこの時期に毎年開いている。1年生は包丁の手入れ方法から学び、大根の薄切りなど基本的な技術を習得していく。3年の卒業時に調理師免許の資格を取得できる。
 前田校長は「調理師は技に加え、他者への思いやりの心も大切。技術だけでなく、自分の心を常に磨き上げて」と式辞。1年生を代表して中村瑞穂さん(15)は「仲間と切磋琢磨(せっさたくま)し、人々を笑顔にできる調理師になりたい」と決意を語った。

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