長与町長 吉田氏が4選 12年ぶりの選挙戦制す 長崎

4選を果たし、万歳する吉田氏(左)=21日午後10時44分、長与町吉無田郷の選挙事務所

 任期満了に伴う長崎県の西彼長与町長選と欠員に伴う同町議選再選挙(被選挙数1)は21日投開票が行われ、町長選は無所属現職の吉田愼一氏(73)=立民、公明、社民推薦=が、無所属新人の会社役員、谷川任宏氏(58)との一騎打ちを制し、4選を果たした。町長選の投票率は41.33%(男40.86、女41.74)。2000年以降では最低だった08年の42.70%を下回った。
 過去2回無投票が続き、12年ぶりの選挙戦となった。吉田氏は懸案だった高田南土地区画整理事業の進展などソフト、ハード両面の実績を基に「魅力ある街づくりの道筋をつくりたい」と強調。後援会を中心とした組織戦で支持を集めた。谷川氏は草の根で初めての選挙戦に挑み「町民の声を町政に生かす」などと訴えたが届かなかった。
 町議選再選挙は新人6人が争い、無所属で自治会副会長の下町純子氏(66)が当選した。
 当日有権者数は3万2182人(男1万5045、女1万7137)=町選管調べ=。

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