ギリシャ見通し、「ポジティブ」に変更 債務削減を評価=S&P

[19日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングは19日、ギリシャの格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」に修正した。厳格な財政政策が引き続き公的債務削減に寄与するとの見方を示した。

長期・短期格付けは「BBB-/A-3」に据え置いた。

ギリシャは2024年経済成長率が2.9%と、23年の2.0%から加速すると予想している。

また、投資拡大と好調な観光収入により、基礎的財政収支の黒字を国内総生産(GDP)比2.1%と見込んでいる。

S&Pは「中期的には、特に改革の勢いが続けば、ギリシャはユーロ圏の他の国よりも急速に拡大する可能性がある」との見方を示した。

ギリシャは構造改革をさらに実施し、それに伴い中期的な経済・財政状況が下支えされるとの見通しも示した。

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