中学生躍動、団体応援が5年ぶり復活 盛岡市内一周継走大会

5年ぶりに団体応援が復活し、力強いエールで選手を後押しする大宮中の生徒=21日、盛岡市みたけ

 選手の力走を後押しする元気な「声」が帰ってきた。21日に開かれた第77回盛岡市内一周継走大会は、新型コロナウイルス禍で中止していた中学生の団体応援が5年ぶりに復活した。26校の約2600人は、楽器やメガホンを使い、歌や踊り、エール交換などで躍動。勝利や奮闘を願い、それぞれの応援を青空に響かせた。

 各校の色鮮やかなのぼり旗が立ち並ぶ沿道。500人を超える全校生徒が駆け付けた盛岡・大宮中は、歌ったり跳びはねたり、迫力満点のエールメドレーを繰り広げた。

 二戸・福岡中の応援団リーダー14人は、午前6時に選手たちと一緒にバスに乗り学校を出発。朝や昼休みに練習してきた息の合ったエールを披露した。東日本大震災後に始まった内陸と沿岸の横軸連携の応援も続く。盛岡・下橋中は宮古・田老一中への横断幕を掲げ、伝統の「大根踊り」で力を送った。

 「心の応援」も変わらず届けた。団体応援に代わり、2021年からコースを彩ってきた各中学校の生徒がデザインする横断幕。今大会も競技場内に掲示された。

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