次世代につなげたい 森林保全で協定 県とサガコレクティブ

協定に署名する山口知事(左)と樺島理事長=県庁

 県と県内の伝統産業や食品の異業種11社でつくる「SAGA COLLECTIVE(サガ コレクティブ)協同組合」(樺島雄大理事長)はこのほど、森林環境保全に関する協定を結んだ。レイクサイド北山(佐賀市富士町)の一部で植林や下草刈りを行い、山づくりに貢献する。

 森、川、海のつながりの重要性を周知し、保全活動に取り組む、県の「森川海人っプロジェクト」の一環で、協定は8例目。今回は同組合から申し出ていて、団体からの自発的なケースは初めて。

 県庁で締結式があり、樺島理事長は「(森林と関わる産業が)50年、100年先に持続可能な産業として成り立つか不安もある。社員、家族と自然環境の大切さを分かち合いながら取り組み、次世代に産業をつなげたい」とあいさつ。山口祥義知事は「皆さんが自ら名乗りを上げてくれた。山から地球環境を変えていくという取り組みが広がれば」と話した。(福本真理)

山口知事(左)からヤブツバキを受け取る樺島理事長=県庁

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