豪政府、日中など貿易相手の成長予想引き下げ 中東情勢悪化で

[シドニー 22日 ロイター] - オーストラリアのチャーマーズ財務相は22日、中東情勢の緊迫化により世界経済に対する懸念が高まり、5月の予算案に影響を及ぼしているとし、主要貿易相手国の成長率予想を下方修正したと明らかにした。

チャーマーズ氏は声明で「中東での出来事が世界経済に影を落としており、長引くインフレと成長率低下に対する懸念が一段と強まっている」と指摘。「われわれが直面する世界的な課題を踏まえると、5月予算案は安全保障などに重点が置かれる」と説明した。

「生活費への圧迫を和らげ、予算を修正し、経済改革を進めることが世界中で高まるリスクへの最善策だ」と述べた。

中国の2024年の成長率予想は4.75%と小幅上方修正するが、25年は4.25%と0.25%ポイント下方修正する。日本の24年予想は0.75%と0.25%ポイント下方修正した。

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