1つの花に2本のめしべ「花垣の八重桜」見頃 朝廷へ献上と伝わる珍しい品種

By 三重テレビ放送

奈良時代に朝廷へ献上されたと伝わる「花垣の八重桜」が見頃を迎え、三重県伊賀市にある八重桜公園で21日、桜を観る会が開かれました。

「花垣の八重桜」は1つの花にめしべが2本ある珍しい桜です。

皇室とも縁があり、平安時代には斎王を務めた良子内親王が都に帰る際に立ち寄られたことから噂となり、藤原俊成など多くの歌人がこの地を訪れて和歌を詠んだと伝わります。

現在の木は4代目の桜で、毎年この桜の成長を願って桜を観る会が開かれ、伊賀市の岡本市長や観光大使を務めるキャラクターの「いが☆グリオ」らが招かれました。

今年は二胡とギターのユニットの演奏も行われました。

「花垣の八重桜」は現在7分咲きほどで、つぼみも多いことから4月いっぱいは楽しめそうです。

ほかにも山桜や里桜など26種類が植えられ、4月末まで様々な桜の花を見られるということです。

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