池袋暴走事故から5年 遺族らが黙祷

池袋で車が暴走し、親子2人が死亡した事故から4月19日で5年です。事故があった現場を遺族が訪れ、亡くなった2人を悼みました。

事故発生時刻の午後0時23分…

松永さん:「もう5年もたったんだなという気持ちと、まだ5年しかたっていないんだなという気持ちが混在していて、不思議な気持ち。命日になるとどうしても悲しくて、2人に会いたいという気持ちはどうやってもぬぐえない」

2019年4月19日、豊島区東池袋の路上で、暴走した車が通行人を次々とはね、9人がけがをし、松永真菜さんと娘の莉子ちゃんが命を落としました。事故から5年…4月19日も事故現場に建てられた慰霊碑には、多くの人が献花に訪れ、手を合わせていました。

最愛の妻と娘を一度に亡くした松永拓也さんは、先月、刑務所の職員を通じて加害者に心情を伝える制度を利用し、加害者に面会したいと伝えると、今月、受け入れる意思を示す返答がありました。松永さんは今後、交通事故をなくすため加害者とも同じ視点を持って活動をしたいと話します。

松永さん:「私は再発防止に向けて、交通事故を1件でもこの世界から無くしていきたいという願いをずっと持っているが、加害者とも同じ視点を持ちたいという思いがより強まっている。彼の言葉も経験も、私たちの経験も、真菜と莉子の命もすべて未来の社会の糧にしたい」

© TOKYO MX