サカナクション、2年ぶりライブで完全復活 観客からは「おかえり」の大合唱…ドラム江島は思わず涙

サカナクションが約2年ぶりとなるライブを開催した

ボーカル・山口一郎の体調不良によりライブ活動を休止していたサカナクション

5人組バンドのサカナクションが20日と21日に千葉・幕張メッセ国際展示場9-11ホールで、バンドとしては約2年ぶりとなるライブを開催した。

ボーカル・山口一郎の体調不良によりライブ活動を休止していたサカナクションが約2年ぶりとなるライブで観客を圧倒した。本公演は全国8都市15公演で構成される全国ツアー「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”」の初日公演で、チケットはソールドアウト。サカナクションの復活を待ちわびた各日2万人の観客が詰めかけた。

ライブは会場が割れんばかりの観客の大きな歓声で幕を切った。前半の『陽炎』では「サカナクション大復活」を高らかに宣言するような演出で、観客のボルテージは最高潮。2年間のブランクを感じさせない高揚感にあふれたパフォーマンスで会場は歓喜の渦に巻き込まれた。

立て続けに披露されたバンド初期の代表曲『アイデンティティ』でも観客は大熱唱。ライブ中盤に披露された『ネイティブダンサー』では、一転して会場はクラブのような空間へと様変わりするなど、サカナクションらしい演出の数々で観客を魅了した。

後半では『ミュージック』『新宝島』など代表曲を立て続けに披露。サカナクションの完全復活を2万人の観客が確信し、ライブは完全に祝祭のような空間となった。

ライブにはスピーカーの配置を増やして音響的死角を減らすオリジナルシステム「SPEAKER+」を導入。圧倒的なスケール感、クオリティーの音空間はライブ後にも来場者が絶賛するなど、大きな話題となっている。

MCでは「変わらないまま変わっていきます。ここが始まりです」と山口が宣言すると、ドラムの江島啓一が感極まり涙を流し、山口が駆け寄って抱きしめるシーンも。観客だけでなく何よりもバンドメンバー全員がこの日を待ち焦がれていたことがオーディエンスの胸を打った。

最後のMCで山口が振り絞るように「ただいま!」と呼びかけると、満員のオーディエンスから「おかえり」と大歓声。サカナクションの完全復活、そして再スタートを印象付ける感動の一夜となった。

「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”」は7月10日のぴあアリーナMM公演まで続いていく。一般発売中の公演では5月2日、3日のマリンメッセ福岡A館公演のみチケットが残りわずかの販売となっている。ENCOUNT編集部

© 株式会社Creative2