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2024年4月5日に公開された動画ではゲストに田中角栄元首相秘書の朝賀昭氏をお招きし、田中角栄氏の有名な伝説の真偽について語っていただきました。
田中角栄氏の有名伝説はウソ・ホント?!秘書の朝賀氏が徹底解説!
【このトピックのポイント】
・カネを運ぶ秘書に「低姿勢で渡せ」と指示していた?!
・政敵の葬儀にたった一人で出席するその心とは?!
・この人誰だっけ?田中角栄式名前の聞き出し方の真相に迫る!
23年間、田中角栄氏の秘書を務めた朝賀氏は「今でもお仕えをしている気持ちで日々過ごしている」と話します。
「田中角栄秘書」という6文字の肩書きに誇りを持ち「田中先生が好き。今でも好き」と話す朝賀氏に田中角栄氏の伝説のエピソードについて語っていただきました。
カネを運ぶ秘書には「低姿勢で渡せ」と指示していた?!
田中氏には、資金援助を求められた時、資金を運ぶ秘書に「低姿勢で渡せ」と指示をしていたというエピソードがあります。
朝賀氏は「お金に困って藁にもすがるような時に、上から目線で渡したらお金が生きないというのが田中先生の哲学」だと語ります。
「困ったときは誰でも手を差し伸べろ」というのが田中氏の基本的な教えでした。
*対応が悪かったりしてるとね、えらくオヤジさんに怒られたっていう人もいたよ。あんな態度で接するもんじゃないとか」**と当時を振り返ります。*
政敵の葬儀にも出席するその心とは?!
政敵でもある社会党・河上丈太郎元委員長の葬儀に、田中氏は自民党から一人だけ参列しました。
「政党同士の戦いは、天下国家を論じるわけであり、個人的に嫌悪感をもっているというのはなかった」と朝賀氏は話します。
予算委員会でも本会議場でも「あんなこと言わなくていいじゃないか?」と思っていた人のところに手を差し伸べる行為は「僕らは複雑なんですよ」と朝賀氏は振り返ります。
田中氏は予定を全てキャンセルして、ヘリコプターで葬儀に駆けつけたというエピソードも。「田中先生は、人が一番困っている時、一番悲しい時、どん底の時に力を貸すことが優先順位の一番だった」と語っていました。
神楽坂の逆転式一方通行の謎と目白御殿から新潟実家まで3回曲がると着く伝説に迫る!
午前は坂を下り、午後は坂を上りと、一方通行の向きが時間帯で変わる神楽坂通り。
この規制は、田中氏が目白の自宅から国会議事堂への通勤を便利にするためだと言われています。
「僕が聞いた話だと、強引にやった話ではなく、あそこはえらい渋滞してるけどなんとかなんないのか。くらいは言ったかもしれない」と笑って話す朝賀氏。
朝賀氏は「田中先生は非常に合理主義者」だと話し、朝は都心に向かう上りが混雑し、その後は下りが混雑するので、一方通行にしたことで渋滞問題が解消されたそうです。
「自分のために便利だったけど、他の人のためにもなるから」規制が実現したと説明していました。
MC松田「目白の自宅から新潟の実家まで3回曲がるだけで帰れるという噂があります」
朝賀氏「確かに3回です!」
先日、あるテレビ番組がこの噂の検証をしたら実際3回だったとのこと。
「たまたまですよ。高速道路に乗ったら曲がらないから、偶然ですよ」と朝賀氏は説明していました。
相手の名前が思い出せない!田中角栄式の聞き出し方とは?!
相手の名前が思い出せなかったときに「君の名前は?」と単刀直入に聞き、相手が名前(姓)を言うと「それはわかっている。下の名前を聞いている」と返して名前を聞き出した。という噂がある田中氏。
「基本的にオヤジさんは名前の上(姓)と下(名前)を繋げて覚える人。面白いのは(本来の読み方と関係なく)全て音読みで暗記していた」と朝賀氏は話します。
名前を聞き出すやり取りを通して「相手はぐっとくる。だからファンも多かった」と朝賀氏は振り返ります。
田中氏の国会便覧には、議員名の所に赤鉛筆で〇×△のチェックが。総裁選挙で自分に投票してくれるかどうかを田中氏が書いていたそうです。その国会便覧は、朝賀氏が細野豪志議員にプレゼントしたという新たなエピソードも披露してくれました。
動画本編はこちら!
田中角栄氏の有名伝説の裏側を秘書歴23年の朝賀氏が徹底解説!
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